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10月末の夜、西麻布にあるリラインスのショウルームの帰り道に森美術館の「メタボリズムの未来都市」展にあわせて黒川紀章氏設計の中銀カプセルタワーの住宅カプセルが六本木ヒルズの屋外に設置されているのを発見しました。 1972年に竣工した中銀カプセルタワーは分譲の集合住宅。(現在はオフィスとして使用しているカプセルも多々あるそうです) 汐留や新橋に出掛けた際に外観を眺めながら中はどうなっているんだろう、とずっと興味津々だったので窓にはりついて室内を覗き込みました。 1住戸約10㎡の室内にユニットバス、ベッド、テレビ、オーディオ、電話、可動式デスクに空調などが全てビルトインされています。 窓は開かないそうで、まさにカプセル。 この建物ができた時代、このカプセルは長時間・長期間この場でくつろぎ何かを築き上げていくhomeというよりは経済を支え、走り続ける戦士達のほんのひとときの休憩の場という感じだったのでしょう。 建築史的にはこの時代の近未来建築というところで面白いと思いますが住みたいか、と問われると答えはNo...かな。 この住宅カプセル、展覧会の後は同じく黒川紀章氏が設計した埼玉県立近代美術館に寄贈されて現在は埼玉県立北浦和公園で公開されているそうです。
by tproject-atelier
| 2012-01-31 23:55
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